To be or not to be : by ゆってぃ [日記]
「英国王のスピーチ」をついに観ました
前々から興味があった上にI氏に勧められていたので、かなり期待していたのですが、その期待以上の映画でした!
イギリスのきれいな発音の英語がたくさん聴けたし、BGMにクラシック音楽が多かったし、あと何よりストーリーがいい。多少の脚色があるとはいえ、これが実話だなんてすごいですね。
印象的だったのは、映画の所々でシェイクスピアのネタが出てきたこと。
吃音の英国王がなめらかに話す練習で朗読していたのは
"To be or not to be : that is the question.~"
でした。「生きるか死ぬか、それが問題だ」 ―ハムレットの有名なセリフですね。(訳はいろいろありますが)
たしか親の敵を討つべきかどうかでなやむ場面でハムレットが言う長いセリフだったと思います。
それを、英国王が読み上げている。一気にイギリスの香りが漂ってきます。
もう一つ、ある医者が息子と遊んでいるシーン。
シェイクスピアの登場人物のどれかをお父さんが演じて、子供が当てる、という遊びをしていました。
すぐに子供は「キャリバンだ」と当ててしまうんですが、これは「テンペスト」に出てくる怪物の名前です。
父親は「早いな」と苦笑いしつつ演技を続け、続いて
「この島はいつも音でいっぱいだ、音楽や気持ちの良い歌の調べが聞こえてきて、~」から始まるキャリバンのセリフを言います。
これは「テンペスト」のなかでももっとも美しいセリフの一つとして有名なんですね。気になる人は読んでみてください。
他にも何カ所か、シェイクスピアのネタが出てくる部分があります。
日本人がみてもそんなとこに気づく人はあまりいないのかもしれませんが、でもこうやって映画に出てくるということは、やはりイギリスではシェイクスピアは必須教養なのかもしれませんね。そんなことを感じました。
あとは、音楽の選曲センスもいい。どう「いい」のかはネタバレになるので言いにくいですが。
例えば、映画の最後に流れる曲はベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番」(の第二楽章)なんですが、この曲の表題は「皇帝」だったりします。
「英国王」とちょっとかけてるのかな?と思ったり。
そんな感じです。これはかなりいい映画。イギリス紳士の雰囲気を感じられます。
ところで、今年の委員会は、文実にしました
ぶちょお氏やゾウリム氏も文実ですね。
「あれ?音楽部は?」と思う人もいると思います。
誤解の無いようにこの場で述べますが、僕は音楽部の活動の手を抜いたり、ましてややめるつもりはありません。
あくまで音楽部の活動は続けつつ、出来る範囲で文実の活動にかかわりたいと思っています。(来年は音楽部に専念するつもり)
僕自身、実はかなり悩んだんですけどね
「To be 文実 or not to be : that is the question.」みたいな。
文化祭前にすごく忙しくなったり大変だったりするのは覚悟はできているのでいいんですが、
コンマスたる自分が、文実をやるというのは、音楽部の仲間たちや、大げさに言えば音楽部の伝統に対して裏切ることになるのではないか?と。
でもやっぱりやろうと思います。星野仙一さんの至言に、「迷ったら前へ進め」というのがありますし。
音楽部員として音楽部で精いっぱい頑張るのは、それはそれでひとつの形ですが、それでも在学中に何か別の形で文化祭にかかわりたいと今までずっと思っていたので。特に前回の文化祭が終わった時から、強くそう思っていました。
これまで先生や先輩に折に触れ相談してきましたが、一番の決め手は部長との相談でした。
音楽部の高校部長に恐る恐る相談したところ、部長には
「わかった。やる気があるんだったら俺は全力で応援するよ」
と言っていただけたんです。
もう感謝感謝。ちょっと目が潤みましたね
というわけで、今年の文化祭は、音楽部と文実と、両方がんばっていきたいと思います。
相当大変なのは覚悟しています。でも全力は尽くすつもりです。
これを読んでいる文実の人がいたら、よろしく。
今日はずいぶん熱い記事になりました(笑)
では。
前々から興味があった上にI氏に勧められていたので、かなり期待していたのですが、その期待以上の映画でした!
イギリスのきれいな発音の英語がたくさん聴けたし、BGMにクラシック音楽が多かったし、あと何よりストーリーがいい。多少の脚色があるとはいえ、これが実話だなんてすごいですね。
印象的だったのは、映画の所々でシェイクスピアのネタが出てきたこと。
吃音の英国王がなめらかに話す練習で朗読していたのは
"To be or not to be : that is the question.~"
でした。「生きるか死ぬか、それが問題だ」 ―ハムレットの有名なセリフですね。(訳はいろいろありますが)
たしか親の敵を討つべきかどうかでなやむ場面でハムレットが言う長いセリフだったと思います。
それを、英国王が読み上げている。一気にイギリスの香りが漂ってきます。
もう一つ、ある医者が息子と遊んでいるシーン。
シェイクスピアの登場人物のどれかをお父さんが演じて、子供が当てる、という遊びをしていました。
すぐに子供は「キャリバンだ」と当ててしまうんですが、これは「テンペスト」に出てくる怪物の名前です。
父親は「早いな」と苦笑いしつつ演技を続け、続いて
「この島はいつも音でいっぱいだ、音楽や気持ちの良い歌の調べが聞こえてきて、~」から始まるキャリバンのセリフを言います。
これは「テンペスト」のなかでももっとも美しいセリフの一つとして有名なんですね。気になる人は読んでみてください。
他にも何カ所か、シェイクスピアのネタが出てくる部分があります。
日本人がみてもそんなとこに気づく人はあまりいないのかもしれませんが、でもこうやって映画に出てくるということは、やはりイギリスではシェイクスピアは必須教養なのかもしれませんね。そんなことを感じました。
あとは、音楽の選曲センスもいい。どう「いい」のかはネタバレになるので言いにくいですが。
例えば、映画の最後に流れる曲はベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番」(の第二楽章)なんですが、この曲の表題は「皇帝」だったりします。
「英国王」とちょっとかけてるのかな?と思ったり。
そんな感じです。これはかなりいい映画。イギリス紳士の雰囲気を感じられます。
ところで、今年の委員会は、文実にしました
ぶちょお氏やゾウリム氏も文実ですね。
「あれ?音楽部は?」と思う人もいると思います。
誤解の無いようにこの場で述べますが、僕は音楽部の活動の手を抜いたり、ましてややめるつもりはありません。
あくまで音楽部の活動は続けつつ、出来る範囲で文実の活動にかかわりたいと思っています。(来年は音楽部に専念するつもり)
僕自身、実はかなり悩んだんですけどね
「To be 文実 or not to be : that is the question.」みたいな。
文化祭前にすごく忙しくなったり大変だったりするのは覚悟はできているのでいいんですが、
コンマスたる自分が、文実をやるというのは、音楽部の仲間たちや、大げさに言えば音楽部の伝統に対して裏切ることになるのではないか?と。
でもやっぱりやろうと思います。星野仙一さんの至言に、「迷ったら前へ進め」というのがありますし。
音楽部員として音楽部で精いっぱい頑張るのは、それはそれでひとつの形ですが、それでも在学中に何か別の形で文化祭にかかわりたいと今までずっと思っていたので。特に前回の文化祭が終わった時から、強くそう思っていました。
これまで先生や先輩に折に触れ相談してきましたが、一番の決め手は部長との相談でした。
音楽部の高校部長に恐る恐る相談したところ、部長には
「わかった。やる気があるんだったら俺は全力で応援するよ」
と言っていただけたんです。
もう感謝感謝。ちょっと目が潤みましたね
というわけで、今年の文化祭は、音楽部と文実と、両方がんばっていきたいと思います。
相当大変なのは覚悟しています。でも全力は尽くすつもりです。
これを読んでいる文実の人がいたら、よろしく。
今日はずいぶん熱い記事になりました(笑)
では。
タグ:ゆってぃ
2011-04-11 21:47
nice!(0)
コメント(1)
トラックバック(0)
「英国王のスピーチ」かー
やっぱりこういう映画は吹き替えで観るべきではないよね.
僕も観たいなー
by someone (2011-04-12 21:01)