隆~Takashi~ byぶちょお [読書]

文集で没案となった官能氏の作品です。感想はコメントへどうぞwww


隆~Takashi~

 少し開けた広場のようなところ老博士が言った。
「これが待ちに待ったタイムマシンじゃよ。これに乗れば未来に行くことができる。では乗るとするか。」そう言って博士はタイムマシンに乗り始めた。しかし、その瞬間雷が博士を直撃した。老博士は撃たれ、地面にころげ落ちうめいている。助けなければならない。すると近くに救急車が出現し、ナースの「先生、急患です。」という声が・・・。

ナースの「先生、急患です。」という声で男は夢から覚めた。
 男の名は隆。日本有数の大病院の天才脳外科医である。(と本人は思っている。)そして、その類希な才能にもかかわらず液動のような過酷で退屈な仕事ばかりの毎日で、その才能が充分に発揮されていない。(と、少なくとも本人は不満に思っている。)ナースに呼ばれるがままに隆は手術室に入った。
 患者は手術室の真ん中に横たわっていた。顔は包帯に覆われていて見えなかったが、包帯の隙間から目がのぞいていた。隆はその目にどこか不気味なものを感じた。そして手術に取り掛かった。
 次の日の夜、隆はジュースを飲みながら昨日の出来事について考えていた。患者の手術は成功していた。男は交通事故で重傷を負っていたが、この手術によって一命をとりとめた。しかし、信じられないことにその日の夜、男は突然ベッドから姿を消し、職員たちが捜索したものの発見できなかった。「動いてどこかへ行けるほど傷は浅くなかったのにな」と隆はつぶやいた。すると目の前の廊下を包帯を巻いた男が横切るのが見えた。「もしかして昨日の患者ではないか」と隆はとっさに思い、男を追いかけた。階段のところで男に追いつきもみ合いになった。すると足の下に何か柔らかい感触があるのを隆は感じた。バナナの皮のようなものが宙に舞う。隆は階段から転げ落ちた。そして、意識が遠のくのを感じた。
タグ:ぶちょお
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

くまだ

この後、タイムスリップして仁的な方向性に~……なるよね

 バナナの皮で転ぶんだね(-_-;)

 この続きは官能氏のblogに載せてもらうとしますか(@_@)

                                by pieno
by くまだ (2011-06-08 21:50) 

くまだ

ほとんど仁と同じじゃないかー

byゾウリム氏
by くまだ (2011-06-12 17:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。